50代・60代の運動習慣をつけて将来のリスクを予防する方法を解説
50代、60代で、今まで運動に馴染みのなかった方は、今から運動習慣をつけて健康を意識することで病気やケガのリスクを予防することができる可能性が高まります。
この記事では、50代や60代が運動習慣をつけることのメリットや継続するための秘訣をお伝えします。
運動習慣を継続することで、健康寿命を延ばし、健康的な生活を送りましょう。
50代・60代が運動で得られるメリット
生活習慣病の予防改善効果
1つ目のメリットは、生活習慣病の予防改善効果が期待できることです。生活習慣病とは、食事・運動・休養・喫煙・飲酒などの生活習慣が深く関与し、それらが発症の要因となる疾患の総称のこと。
高齢者に多い高血圧症や糖尿病、心疾患なども生活習慣病の1つです。運動を行うことにより、動脈硬化・心筋梗塞のリスク減少、高血圧・糖尿病・肥満の予防や改善効果が期待できます。
免疫力アップによる感染症予防効果
2つ目のメリットは、免疫力アップによる感染症予防効果が期待できることです。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、心肺機能を向上させる効果があります。これにより、免疫力が高まるため、風邪などの感染症予防に効果があります。さらに、血流良化による食欲増進、腸内環境の良化などのメリットも同様に期待できます。
転倒軽減効果
高齢者が転倒する主な原因は筋力不足と言われています。身体機能の低下と共に筋力も衰えていくのは自然なことですが、簡単な筋トレを行うだけで転倒リスクは軽減されるので運動習慣をつけるメリットといえます。
認知症予防効果
4つ目のメリットは認知症予防効果が期待できることです。運動により脳内の「海馬」が刺激され、記憶力の向上や物忘れの防止、認知症予防効果が期待できます。
以上のようにさまざまな効果が期待できる運動ですが、無理は禁物です。まずは、簡単な運動から始めていきましょう。
運動習慣を継続するためのコツ
目標を設定する
無理な目標設定は継続の妨げになりますので、自分に合った目標を設定することが重要です。
例えば、週に3回30分のウォーキングやストレッチなど、身体に優しい運動を継続することができれば、長期的に見ても健康的な身体を維持することができます。また、運動の記録をつけることも大事です。
例えば、運動時間や距離を記録することで、自分の成長を実感し、モチベーションを維持することができます。
スケジュールを組む
運動を習慣化させるためにも日々のスケジュールに組み込むことも大事です。
忙しい日々の中で運動を継続するのは簡単なことではありませんが、自分に合った時間帯や曜日を決め、毎週同じスケジュールで運動することが大切です。
例えば、ジムに通う場合は、決まった曜日、時間帯にジムに行く習慣を身につけることができます。
軽めの運動から始める
いきなり激しい運動をするとけがのリスクが高まり、継続できなくなってしまうのでストレッチやウォーキングなど軽い運動から始めましょう。徐々に運動量を増やしていくと身体に負荷をかけ過ぎることがなくなります。
定期的に行うことで、身体が慣れてくると自然と運動することが楽しくなり、継続することができます。
睡眠や食事にも注意すること
運動だけでなく、睡眠や食事にも注意を払うことが運動継続のポイントです。
十分な睡眠をとることは、身体を回復させるために欠かせません。
特に50代60代以上は睡眠の質が落ちがちなため、規則正しい生活リズムを整えることが大切です。
また、食事にも気を使い、良質なたんぱく質を摂取することで運動との相乗効果も期待できます。
運動を継続するためのおすすめの運動法
ストレッチ
最初のおすすめは、自宅でもできるストレッチです。日常生活で使う身体の部位に焦点を当てたストレッチを行うことで、筋肉を柔軟にし、関節の可動域を広げることができます。
運動前後に必ずストレッチをすることで、ケガをしにくくなり、長期的に運動を続けることができるでしょう。
ウォーキング
ウォーキングは、有酸素運動の中でも低負荷なため、運動不足の方に最適な初めの運動としておすすめです。
最初は自分のペースで、徐々に距離や時間を増やすことで体力をつけましょう。
天気に左右されずに歩きたい方には、ジムでウォーキングを始めると良いでしょう。
サイクリング
自転車に乗る環境が安全なら、サイクリングで運動を始めるのも良いでしょう。転倒のリスクがあり、自転車に乗るのが難しい場合は、ジムのエアロバイクで運動を始めると良いでしょう。
エアロバイクは、天候に左右されず、負荷や時間の目安がわかりやすく、安定して続けることができます。
ヨガ
ヨガとは、呼吸や姿勢を意識しながら心身の緊張をほぐすための運動のこと。身体の柔軟さやバランスの良い筋力がつき、リラックス効果も期待できます。
ヨガには様々な種類がありますが、オーソドックスなヨガであれば、ゆったりとした動きで50代60代から始めても問題ありません。
まとめ
充実した老後を過ごすためには、なにより健康であることが大切です。50代・60代が健康で過ごすためには、適度な運動が必要。ポイントは、少しの運動量でもいいので長期間続けることです。
運動不足が気になっている人は、まずは室内でできる運動から始めてみてはいかがでしょうか?身体の不調が改善されたり気持ちが明るくなったり、きっとなにかしらの変化を感じられるはずです。