【旅行】高齢者割引を使い倒す! 電車、バス、施設をお得に楽しむ方法

現役時代は仕事や子育てに追われ、なかなか行けなかった「旅行」。 定年退職を迎え、自由な時間ができた今こそ、夫婦で、あるいは一人で、日本全国を巡る旅に出たいと考えている方は多いでしょう。

しかし、そこでネックになるのが「費用」です。 「時間はあっても、現役時代のような収入がないから…」と二の足を踏んでしまうのはもったいない!

実は、世の中には「シニア世代だけが使える特権」とも言える割引制度が溢れています。 これらを賢く組み合わせれば、交通費や施設利用料を大幅に抑え、浮いたお金で食事のランクを上げたり、もう一泊延泊したりすることが可能になります。

この記事では、60代、65代以上の方が絶対に知っておくべき、電車、バス、飛行機、そしてレジャー施設の「高齢者割引(シニア割)」を徹底解説します。

1. 鉄道の旅:JRの「会員制クラブ」は必須科目

鉄道旅行、特に新幹線や特急を使って遠出をするなら、JR各社が提供している「シニア向け会員制サービス」に入らない手はありません。

JR東日本・北海道「大人の休日倶楽部」

東日本・北海道エリアにお住まいの方なら、CMでもおなじみのこれです。

  • ミドル(男性50-64歳、女性50-64歳):

    • JR東日本・北海道の切符が何回でも5%割引

  • ジパング(男性65歳〜、女性60歳〜):

    • JR東日本・北海道の切符が何回でも30%割引

    • 日本全国のJR切符が20〜30%割引(年20回まで)。

【最大の魅力:会員限定パス】 「大人の休日倶楽部パス」という期間限定の乗り放題切符が購入できます。例えば、4日間または5日間、新幹線を含めてJR東日本全線が乗り放題で1万円台〜という破格の設定です。これを使うだけで、年会費の元は瞬時に取れます。

JR西日本「おとなび」

西日本エリアの方はこちら。満50歳以上なら誰でも無料で会員登録できます(クレジットカード不要)。

  • 特典:

    • 「おとなびWEB早特」を利用すれば、山陽新幹線などが30%OFF、こだまなら60%OFFになることも。

    • 会員限定の乗り放題きっぷも発売されます。

JR東海「50+(フィフティ・プラス)」

東海道新幹線沿線の方に向けた、50歳以上からの旅クラブです。

  • 特典:

    • 会員専用の格安ツアー商品が豊富。

    • 往復新幹線とホテルがセットになったプランが非常にお得です。

ポイント JRの割引は「窓口で年齢を言うだけ」では適用されません。事前にクレジットカード作成や会員登録が必要なケースがほとんどです。旅行直前ではなく、1ヶ月前には手続きを済ませておくのが鉄則です。


2. 空の旅:飛行機は「当日」か「事前」かで使い分ける

飛行機のシニア割引は、以前は「当日空席があれば乗れる(予約不可)」というものが主流でしたが、最近は少し事情が変わっています。

JAL「当日シルバー割引」・ANA「スマートシニア空割」

どちらも満65歳以上が対象です。

  • 特徴: 搭乗日当日に空席がある場合のみ利用可能。

  • メリット: 急に思い立って旅行に行く場合や、帰りの日程を決めない旅に最適。正規運賃に比べて半額以下になることもあります。

  • デメリット: 予約ができないため、満席なら乗れません。

予約ができるLCCや早期割引

「当日は不安だ」という方は、無理にシニア割を使わず、各航空会社の「早期購入割引(早割)」や、LCC(格安航空会社)を利用する方が確実で、かつ安い場合が多いです。

  • ソラシドエア「シニア割」:

    • 満65歳以上対象。こちらは「予約が可能」です。早割が売り切れている時期でも、シニア割なら安く買えることがあるため、九州方面への旅行には要チェックです。


3. バスの旅:地域の足から長距離移動まで

バスは、日常の足としても旅行の手段としても、シニア優遇が手厚い乗り物です。

路線バスの「高齢者用定期券(シルバーパス)」

多くのバス会社や自治体が、高齢者向けの全線乗り放題定期券を販売しています。

  • 東京都「シルバーパス」: 70歳以上の都民対象。所得に応じて年1,000円または20,510円で、都内のほとんどのバスと都営地下鉄が乗り放題。

  • その他の地域: 「グランドパス65(西鉄バス)」など、各社が「数千円で乗り放題」や「運賃半額」などのパスを出しています。

これを持っていれば、自宅から駅までの移動だけでなく、「路線バスを乗り継ぐローカル旅」が格安で楽しめます。

高速バス・長距離バス

旅行の移動手段として高速バスを使う場合も、「シニア割」設定があるか確認しましょう。通常運賃から数百円〜1割程度引かれるケースがあります。 ただし、高速バスは「ネット予約の早割」の方が割引率が高いことが多いので、比較が必要です。


4. 施設・宿泊:年齢証明書は「水戸黄門の印籠」

旅先での観光や宿泊でも、シニア割引は威力を発揮します。ここでは「年齢が証明できるもの(免許証やマイナンバーカード)」が必須アイテムです。

美術館・博物館・動物園

多くの公立施設(博物館、美術館、動物園、植物園)では、65歳以上は「無料」または「半額」になります。 チケット売り場に大きく書いていなくても、窓口で「65歳以上です」と身分証を見せれば適用されることが多々あります。

映画館

全国の映画館で「シニア割引(60歳以上)」が定着しています。 通常2,000円のチケットが1,300円程度になります。旅先で雨に降られたら、地元の映画館に入ってみるのも乙なものです。

ホテル・旅館

宿泊予約サイト(じゃらん、楽天トラベルなど)には、必ず「50歳以上限定」「60歳以上限定」といったシニアプランがあります。

  • 特徴:

    • 料金が5〜10%OFFになる。

    • 料理の量が控えめ(量より質)になる。

    • チェックアウト時間が延長される。

    • お土産が付く。

シニアのニーズ(そんなに食べられない、朝はゆっくりしたい)に合わせたプランが多いので、価格以上の満足感が得られます。


5. タクシーやレンタカーも見逃せない

「足腰が痛いからあまり歩きたくない」という時に便利なタクシーやレンタカーにも割引があります。

  • タクシー: 免許返納をした高齢者に対し、「運転経歴証明書」**を提示することで運賃が10%割引になるタクシー会社が全国にあります。

  • レンタカー: トヨタレンタカーやニッポンレンタカーなど、大手各社が60歳以上などを対象に割引制度を設けています。


6. まとめ:シニア割は「申し訳ない」ではなく「勲章」

日本人は謙虚な方が多く、「元気なのに安くしてもらうのは申し訳ない」「年寄り扱いされたくない」と、割引を使わない方もいらっしゃいます。

しかし、シニア割引は、長年社会に貢献し、働き続けてきた皆様への**「社会からの感謝のしるし(勲章)」**です。 堂々と使い倒して、浮いたお金で旅先のおいしいものを食べ、お土産を買い、経済を回すことこそが、今の社会貢献になります。

【シニア割活用の3ヶ条】

  1. 身分証は常に携帯する: 免許証、マイナンバーカード、保険証など、年齢がわかるものをすぐ出せるように。

  2. ダメ元で聞く: 「シニア割引はありますか?」の一言が、数千円の節約になることも。

  3. 事前登録を怠らない: JRなどの会員制サービスは、旅行が決まる前に登録しておく。

さあ、お得な切符を手に入れて、次の旅の計画を立ててみませんか?

本記事の内容は、原則、記事執筆日時点の法令・制度等に基づき作成されています。最新の法令等につきましては、弁護士や司法書士、行政書士、税理士などの専門家等にご確認ください。なお、万が一記事により損害が生じた場合、弊社は一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。

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